|
|
 |
一つの料理を作るうえで、その料理の本来の味を追及するには、素材に含まれる食品添加物は少なければ少ないほど良いのではないでしょうか。 料理の味のみならず、栄養と健康という観点からも同じことが言えるでしょう。
食品添加物は、多くの人がその安全性に不安を持ちながらも、毎日かならず食べていますが、最近の私たちの食生活は、手作りの料理よりも、加工食品が多くなってきています。
加工食品はとても便利で、価格も手頃なものが多く、料理をするにも簡単です。
また、それなりに味も、香りも、見た目もさまざまな添加物で消費者の購買意欲を高めるように作られています。
需要が多くなれば、遠隔地にも流通させなければなりません。そこでまた、保存性を良くする添加物を使わなければならなくなります。
そういうわけで、今の私たちは、平均して1日に約10gの食品添加物を摂取しているそうです。スプーン一杯位の量です。一方で、食品添加物には使用基準が設けられています。無害と確かめた量(無毒性量)の通常1/100の量を毎日食べ続けても安全な量(1日摂取許容量)としています。
それによれば、日本人が1日に食べている加工食品の中に含まれた自然界にない人工の添加物の量は、およそ0.1グラムだということです。
10gの場合は、天然添加物と合成添加物の合計量だと思いますが、それにしても数値がかけ離れています。どちらが、より現実に近いのでしょうか。
一つだけはっきりしていることは、1日の摂取量の問題だということでしょうか。 量の問題ということは、できるだけ体に入れないようにしたほうが、より安全ということです。
また、なぜ使われているかということを、知っておく必要があると思います。
◆食品の製造や加工に必要なため
豆腐用凝固剤、かんすい、消泡剤、膨張剤、抽出剤、粘着防止剤、溶剤、
pH調整剤、イーストフード、醸造用剤
◆食品の保存性を良くするため
保存料、防かび剤、殺菌料、酸化防止剤、防虫剤、品質保持剤
◆食品の味や香り、外観を良くするため
着色料、発色剤、漂白剤、、酸味料、香料、甘味料調味料、色調安定剤、
光沢剤、苦味料
◆食品の品質を高めるため
乳化剤、品質改良剤、増粘剤、糊料、結着剤、チューインガム軟化剤、
保水乳化安定剤
◆食品の栄養成分を補うため
ビタミン、ミネラル、アミノ酸
以上から見えてくるものは、食品添加物は、生産効率を高めて大量生産し、さらに商品価値の底上げをして、購買意欲を喚起させるために使われているのではないでしょうか。作る側の論理というものが、食品添加物には強く働いているような気がします。
ただ、私たち消費者のほうにも、少しは原因があるのかもしれません。
見た目がきれい、簡単に調理できる、長く保存できる、いつでもどこでも手に入るなど、購入する側の論理も同じように働いているのではないでしょうか。 需要と供給のバランスが見事にとれているということです。
安全性に対する不安ということを別にすれば、食品添加物を使用して作られる加工食品は現代の多くの人の食生活にとって、重要な役割を果たしているのかもしれません。

それでは、どのように摂取量を少なくすればいいのでしょうか。
今の世の中のメカニズムから考えて、現在使用されている食品添加物を極端に減らすことは、とても難しいことです。店頭で、品質表示の原材料名をチェックして
危険と思われる添加物が使われているものは、なるべく購入しないという方法がありますが、これはよほど添加物の知識がないと、難しいと思います。
また、なるべく購入しないと言ってもその商品の代替品がなければ購入しなければなりません。あまり神経質になるのも、精神衛生上良くありません。
自分なりに良くないと思われる添加物をいくつかピックアップしておいて、この添加物が使用されているものだけは購入しない、と決めておくのも一つの方法です。
そうでないと、買うものがなくなってしまいますから。
少しでも、添加物の摂取量を減らしたいのであれば、手作りの料理を心がけるしかないような気がします。
食材はなるべく加工食品を避け、毎日使う基本調味料も添加物の使用していないものを選べば、ある程度は改善できるのではないでしょうか。
もちろん、人それぞれ生活環境というものがありますから、そんなことはやっていられないという人も多いと思います。
そういう場合には、基本調味料だけでも、よく吟味されてはいかがでしょうか。
料理の味も良くなりますし、毎日使うものだけに、少しは添加物の量を減らすことも可能です。
|
|